香天
「香天」は、岡田耕治が編集する俳句誌です。
本誌は季刊ですが、香天集、代表作品、俳句鑑賞などを毎週アップします。
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2018年1月2日火曜日
鈴虫のひらかぬように鈴を抱く 大杉 衛
鈴虫のひらかぬように鈴を抱く 大杉 衛
「香天」50号・香天集選後随想。鈴虫は、コオロギに比べると繊細です。夜、たまたま鳴き声を聞きつけて、草にてのひらを置いたとき、上手く捕まえることができました。翅が開かないほどに、そっとてのひらで鈴虫を感じてみます。それはまさに「鈴を抱く」という表現がぴったりの、こまやかなてのひらの感触です。大杉さんは、きっと俳句を作られるときも、このように言葉を捕まえておられるにちがいありません。
*初詣の途中、兵庫県にて。
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