竜の玉 岡田耕治
両の手と背中の荷物年詰まる
遅く来てゆっくり帰る牡丹鍋
柚子湯出て肩甲骨を浮き立たす
スタートは電気で走る時雨かな
円形に坐れば見えて雪の花
焼酎の湯にのど飴を含みおり
十二月六林男に習う箸の向き
関東煮儲かりますかあきません
順番に思い出したる海鼠かな
改札の正面で待つ冬銀河
外套や別れのハグを長くして
竜の玉言葉がうまく出てこない
☆「香天」代表作品にお付き合いいただき、
ありがとうございます。つつがなきご越年を。
*岬町小島にて。
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