香天集選後随想 岡田耕治
春の校庭羽ばたきそうな紙片あり 三好つや子
「香天集」56号。校庭に落ちているのは、飛ばされたプリントでしょうか。それともプリントで作った紙飛行機でしょうか。近づいていくと、今まさにその紙片が飛び出そうとする、その瞬間に立ち会うことができました。学校の使命は、この瞬間を大切にすること。
体さえあれば相四つ春疾風 森谷一成
「香天集」56号。目を開けていられないほど、強い春風が吹いてきました。こんな時もう一つの体が目の前にあれば、きっとがっぷりと相四つに組むだろう。若い頃のそんな記憶が蘇りました。「体さえあれば」という言葉の広がりが、いろんなものを吹き飛ばしていきます。
*大阪教育大学柏原キャンパスにて。
0 件のコメント:
コメントを投稿