「香天」は、岡田耕治が編集する俳句誌です。 本誌は季刊ですが、香天集、代表作品、俳句鑑賞などを毎週アップします。
煮凝の立方体として盛られ
悴みを軽く握りて点眼す
一片のコートの羽毛浮遊せり
初めての人を訪ねる時雨かな
極月のむき出しになる傘の骨
ストーブの空気の渦を見ておりぬ
人類の冬を視ている化石の目
マスク取る頬つややかに衰えて
吐く息を長くしており神遊
0 件のコメント:
コメントを投稿