2021年1月2日土曜日

「傘の骨」 岡田耕治

煮凝の立方体として盛られ

悴みを軽く握りて点眼す

一片のコートの羽毛浮遊せり

初めての人を訪ねる時雨かな

極月のむき出しになる傘の骨

ストーブの空気の渦を見ておりぬ

人類の冬を視ている化石の目

マスク取る頬つややかに衰えて

吐く息を長くしており神遊

セーターの黒黒と手話速くなる


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