桑本 栄太郎
旅先の宿に於いて、虫の音を聞きながら夜空の星を独りで眺めているのでしょうか?自分独りの夜空は、美しくても少しもの悲しいものですね!遠い昔の布施明の歌「♫星~空に~両手を上~げて~こ~の指を~星で飾~ろうよ~!(^^♪」を想い出し、遠い青春時代を懐かしく想います。
十河 智
虫の宿をどう取るかで、少し悩みました。ひとりの空が、どうも明るく広々とした秋の空のイメージなのです。それで、宿とは住処ほどの意味に取り、一歩進めばコオロギバッタが飛んで出る草原に立つ作者を想像しました。たまたま周辺には誰もいない。これはラッキー、独り占めの秋の空。
大津留 直
おそらく、出張で朝から大勢の人と言葉を交わし、疲れ果てて、やっと宿にたどり着いたところなのだろう。やっとひとりになれた安堵感が「ひとりの空を授かりぬ」に出ていると思う。その宿に啼いている虫に向かって、「そうか、お前もここで、ひとりの空を授かったのか」と話しかけているのかもしれない。
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