2021年10月24日日曜日

露の身のジャケットひとつ新しく  耕治

 
桑本栄太郎
 日中は未だに残暑厳しい暑さながら、朝晩は肌寒い程の時季となりました。新調のジャケットを着れば、身も心も秋めいた心情になりますね!

大津留 直
 なんだか、うきうきさせる句である。そこには、「新しく」が効いているからだ。「露の身」という言い古された季語に、これだけ新しい息吹を吹き込んでいることに驚く。しかも、ジャケットという身近なものを詠いながら。

目黒 航
 数と形容詞の組み合わせって難しいですよね。付きすぎず、俗っぽくならず、ストンと切れ味よく。なかなかコロナ禍でジャケットを買う機会がないですが、買いたくなりました。

十河 智
 すごく嬉しい気分が、伝わってくるのは、やはり上五「露の身」の反作用的にあるからかと。季語であり、気分の揺れの片方であり、俳句の構造を教わったように思いました。

大関博美
 儚い存在の私ではありますが、今朝は新調したジャケットを羽織り、なんだか嬉しくて足取りも軽く、職場への道のりも心楽しくなっておりますよ。

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