2016年2月22日月曜日

「春愁」 岡田耕治

「春愁」  岡田耕治
途中から思案に移り春の夢
その人の春手袋をもてあそぶ
白梅に来て耳鳴を取りもどす
新しきインクを満たし犬ふぐり
正社員になったと春の苺含む
明るさや比叡の山に雪残り
春泥のスーツケースを鳴らし来る
網棚に鞄を上げて春夕焼
草臥れる春のコートもポケットも
春愁に肉焼く煙当てており

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