2016年10月10日月曜日

「桜の木」12句 岡田耕治

桜の木   岡田耕治

一人ずつ腰掛け秋の更衣
水上に睡る刻来る星月夜
花芒われをあらたに通り抜け
湯上がりの香りの中の林檎かな
腹減らす者が集まり吾亦紅
秋の水ズボンを濡らし上がりくる
塗箸を持ち替えている里芋煮
新聞を敷いて寝ている天の川
無花果を食べ新聞を濡らしけり
一歳のまなこがとらえ鳥兜
サフランや向きを同じくしていたる
真っ先に裸になりし桜の木
*昨日、膳所俳句大会に参加した帰り、膳所城跡に行ってきました。

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